北海道帯広市が主催する「ばんえい競馬」の馬券販売が好調だ。電話やインターネットの販売が伸び、日程の４分の３を終えた２０１４年度は前年同期比１１．５４％増の９３億５１６万円を売り上げ、過去最高額に迫る。入場客数も上向きだが、新馬不足や施設の老朽化など前途には課題も多い。

サラブレッドの約２倍ある体重１トンもの大型馬が２つの坂を越え、直線２００メートル先のゴールを目指して鉄そりを引くばんえい競馬は、世界唯一の「ひき馬」競馬とされる。レースが行われる帯広競馬場では、競馬ファンだけでなく若者や家族連れの姿も多く見られる。

大阪府箕面市から家族４人で来た自営業、前田壮学さん（３１）は「初めて見たが、坂を駆け上がる大きな馬は迫力があった」と興奮した様子。市は好調の背景には、北海道の農業高校を舞台とした人気漫画「銀の匙　Ｓｉｌｖｅｒ　Ｓｐｏｏｎ」にばんえい競馬が登場した影響もあるとみる。

かつては旭川、岩見沢、北見の３市でも開かれていたが、経営悪化で０７年度からは帯広市の単独開催に。積極的な広報活動に加え、分煙化や馬と触れ合える場所の設置などで誘客を図り、同年度は１２９億３３９７万円と過去最高の販売額を記録した。しかし、その後は落ち込み、一時は存続も危ぶまれた。

市ばんえい振興室によると、馬券販売額が本格的に回復し始めたのは１３年度で、前年度比約１１％増の１１６億６２４２万円だった。１４年度は全１５３日のうち１１３日が終了した昨年１２月２９日時点で、電話やインターネット経由などの場外の馬券売り上げが８１億９６９２万円と前年同期比で約１４％増え、全体の売り上げを底上げしている。
（以下ソースにて）



http://www.sankeibiz.jp/business/news/150124/bsd1501240500016-n1.htm
http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1422048594/